温故知新過ぎる「WILLCOM NS」に思う

バイブルサイズのシステム手帳に取り付けて使えるとか、それなんて京セラ「リファロ」:)

ウィルコム、手帳に挟んで使う“ネットワーク文房具”「WILLCOM NS」発表
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20391713,00.htm?ref=rss

温故知新過ぎ。

・・・リファロの例を見ても、電子手帳的ななにかをシステム手帳にくっつけたい、と考える向きは一定数あると思う。夢をかなえる手帳派というか、想定仕様の3倍くらいの厚さになってパンパンなバイブルサイズを持ち歩く人とか。んでもってネットワーク端末も手帳に繰り込みたい、みたいな。

ヤダよそんな人。特殊少数過ぎ(苦笑)。
何のためのPDAだよ。

PDAをシステム手帳のリフィルにする、というアイディアは新しくないんだけど、逆をいってる商品をみたことは(少なくとも)自分にはない。
PDAに紙のメモ帳機能をくっつけちゃうという方向。これ、自分はPalmV使ってるときにやってた。

Palmの革製のフタ(液晶面保護する、スタイラスのとこに差し込む付属品)の裏側にアルミテープを貼って、そこにポストイット(正方形サイズの)を貼っておく。スタイラスはもちろんぺんてる「ぺんとぴあ」だ。これは重宝した:D

PDAに紙のメモ帳機能をくっつけちゃうのは、自分の例のように基本的にDIYな事例しかみたことがない・・・と思ったら、リファロがちょっと変わったアナログ手書きメモ機能をつけてたような記憶がある。赤い粘着シートに透明フィルム貼り付けて、スタイラスでなぞると一時的に手書きメモが取れる・・・フィルムはがしてもとにもどすと、手書きのメモが消えるという・・・そんなギミックが付属してた気がする。同時期のソニー「インタートップ」と違って、PDA自体に手書きメモ機能が無かったんだっけか・・・単にリファロの電源いれなくても思いつきでさっとメモとれるよという、冷静に考えると何のためのバイブルサイズ対応なんだか意味不明なアイディア倒れの代物だったのか、昔過ぎて忘れた。

にしても、ウィルコムPDA/スマートフォン機種は迷走しすぎてるんじゃないか。

初代W-Zero3をスリム化(しつつ、液晶解像度をもうちょっと上げる方向)のほうが、なんぼか支持されるんじゃないのかと、3月末にiPhone買って以来すっかりはまってる自分は思う。スキャン書籍持ち歩き派は「WILLCOM NS」の液晶サイズを喜びそうだけど、それならそれでZIPで固めた画像ファイルに対応したビューワーくらい純正でつけてあげるべきだろう。Acrobatは付属するみたいだけど、ScanSnapで書籍を取り込んだようなpdfファイルも快適に閲覧できるのかなぁ・・・メモリとか表示パフォーマンス的に。

コマンドプロンプトで¥キーを入力してもバックスラッシュに

コンソールウィンドウのプロパティで、既定のコードページが932以外になっている。

1.コマンドプロンプトのウィンドウの左上のアイコンをクリックし、表示されたメニューから「規定値」を選択
2.コンソールウィンドウのプロパティのオプションタブ内で、「既定のコードページ」セクションで、コードページが932以外(たとえば、「437-OEM(米国)」)になっていたら、932にし、「OK」ボタンをクリック。
3.コマンドプロンプトのウィンドウを閉じる。
4.再度コマンドプロンプトを起動すると、コマンドプロンプトで¥キーを入力したら、バックスラッシュ(\)が¥で表示されるはず。

OpenOfficeのImpressで、アウトライン操作用のショートカットキーを

Ubuntoを試したついでにOpenOffice.org 2.0を導入。

以前OpenOfficeを試したときにも気になっていたのだが、PowerPointでは「Shift+Alt+right」でアウトラインテキストのレベル下げ、「Shift+Alt+left」でレベル上げといった具合に、アウトラインテキストの操作がキーボードだけで行えるのに、Impressの標準の状態ではアウトライン操作にショートカットが割り当てられておらず、マウスでいちいちツールバーをクリックしなければならない。

ということで、ショートカットの割り当てについてのメモ。

OpenOffice.orgでは、決め打ちのキーの組み合わせにしかショートカットを割り当てられない。そして、用意されているキーショートカットにはMicrosoft Officeのアウトライン操作に割り当てられている「Shift+Alt+xxx」のパターンがないのだ。事情はよくわからないが、Altキーのないプラットフォームも意識したつくりになっているということかもしれない。

仕方がないので、Impressでは「Ctrl+Shift+xxx」に機能を割り当てることにする。

PowerPointとImpressのアウトライン操作名称の対比

  1. 一つ上のレベルへ移動(PPT)->上へ移動(Impress)
  2. 一つ下のレベルへ移動(PPT)->下へ移動(Impress)
  3. レベル下げ->レベルを下げる(Impress)
  4. レベル上げ->レベルを上げる(Impress)

■Impressでアウトライン操作のキーショートカットを割り当てる

例)Ctrl+Shift+Rightに「レベルを下げる」機能を割り当てる

  1. Impressのメニューから[ツール]-[+カスタマイズ]を実行
  2. カスタマイズウィンドウが表示されるので、[キーボード]タブを選択

次の作業を行う。
①ショートカットキーの一覧をスクロールさせてゆき「Ctrl+Shift+Right」を選択(色が反転した状態)
②「機能」の「範囲」の一覧から「表示」を選択(色が反転した状態)
③「機能」の一覧をスクロールさせてゆき「レベルを下げる」を選択(色が反転した状態)
④「変更」ボタンをクリック
⑤ショートカットキーの右側に機能名(「レベルを下げる」)、キーの欄に「Ctrl+Shift+Right」がそれぞれ表示されればOK。
⑥①から④を繰り返し、次のようにキーを割り当てる

  1. 上へ移動:Ctrl+Shift+Up
  2. 下へ移動:Ctrl+Shift+Down
  3. レベルを上げる:Ctrl+Shift+Left

※「上へ移動」「下へ移動」「レベルを上げる」は、「範囲」の一覧から「表示」を選択し、機能の一覧をスクロールさせてゆくことで見つけられる。

⑦設定が終了したら[OK]ボタンをクリックしてウィンドウを閉じる。

■その他
PowerPointの場合、キーボードだけで複数のアウトライン行をまとめて選択(矢印キーとshiftキーを併用する)し、それを「Shift+Alt+Up/Down」で移動させることができるが、Impressではそもそも複数のアウトラインテキストをまとめて移動させること自体ができないようだ。

筆者がPowerPointを使う場合、思い付きをいきなりアウトラインでテキスト打ちしつつ、後から話の順序(やアウトラインレベル)を操作する・・・という作業をキーボードだけで操作することになれてしまっているので、Impressの操作性は正直ツラいものがある。そもそも筆者がMacユーザーのころはActa(アウトライナー)を使っており、Microsoft WordはActa代わりに使ってもいた。PowerPointも着想をアウトラインテキストでで書きなぐり、それを膨らませてスライド化できるツール、というところから入っていった経緯がある。

ここで取り上げたキーショートカットの問題も、「テキストメモ書き->アウトライン化->スライド化」というスライド作成作法を取らない、いきなりビジュアルから作成作業に入りはじめるような向きにとってはどうでもいいことなのだろう。しかし、筆者にとってImpressになじめない理由の一つになってる部分。

そもそも、OpenOffice.org Writerにいたっては、アウトライン機能自体が無視されている感じなのも不満。Wordの場合、アウトラインレベルに対応するスタイル書式がデフォで設定されていて、純粋なアウトライナーとして利用するのに面倒なので、Wordをインストールしたらアウトラインレベルのスタイル書式に手をいれ、標準.dotに反映させるのが最初の作業だったりする。

【[IE6] セットアップファイルのダウンロードのみを行う方法】

※個人的な備忘録です。

1.ie6setup.exeをダウンロードします。
2.解凍用のディレクトリを作成します。
3.「ie6setup.exe /T:<解凍ディレクトリフルパス> /C」を実行します。
4.解凍ディレクトリの下にie6wzd.exeを含む各種ファイル群が展開されていることを確認します。
5.カレントディレクトリを解凍ディレクトリに移動し、「ie6wzd /d」を実行します。
6.コンポーネントダウンロードのダイアログウィンドウが表示されるので、IE6のセットアップファイルをダウンロードしたいディレクトリと、セットアップをダウンロードしたいWindowsプラットフォームを選択します。ダウンロードディレクトリはあらかじめ作成する必要はありません。存在しない場合セットアッププログラムが作成してくれます。
7.セットアップファイル群と同じフォルダに、ie6setup.exeをコピーします。
8.この状態でie6setup.exeを実行すると、インターネットに接続することなくie6のセットアップを行います。緊急時の再セットアップCDを作成する場合も、このフォルダの内容を丸ごとCDに焼いておけば、ネット接続のない状態でIE6をセットアップできるCDのできあがりです。

##なぜ「ie6setup.exe /C:"ie6wzd /d /S:""#e""」一発でうまくいかないかは謎。
##一度ie6setup.exeを展開し、ie6wzd.exeを /dスイッチつきで実行すれば無問題。

20040606付記
セットアップフォルダをCD-Rに焼くなどするまえに、ie6setup.exeをダウンロードしたファイルと同じパスにコピーしておく必要がある旨追加。

[参考]
/dスイッチに関しては、次のKBを参照した。

【[IE55]Windows2000 で InternetExplorer5.5 ダウンロードのみのセットアップ 】
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;257249&Product=ieJPN

ie6setup.exeの展開方法に関しては 「ie6setup.exe /?」で確認できる。

今日からほりえもん「全肯定」(笑)

しばらく見てないうちに、しろはたさんとこ http://ya.sakura.ne.jp/~otsukimi/ が「キモメン命の電話」化してるッ!!

初めて見た頃はエヴァプロ野球のサイトだったのに・・・

「妹ゲーム大全」の次は「鬼畜ゲーム大全」ッ??!!

ところで・・・しろはたさんとこでリンク張られてたこの画像 http://www.daizou.jp/up/upload/20040927182836.jpg、・・・ほ、ほりえもん(24)?! メイク落として不摂生で小太りになった掟ポルシェ氏かと思った。

「全肯定」だよ。いまから俺はほりえもん全肯定ってことで。言ってることがどんなにハッタリズムに過ぎないとしても、全肯定だ。こんな黒歴史を目の当たりにした以上・・・。

自分の人生に満足できてるヤツ、自分の有り様に確信もててるヤツなら「堀江? あんなハッタリにみんな大騒ぎして・・・そんなに人生ヒマなのかねー フフン」ってな具合にスルーでしょ。どうもあの「存在」が引っかかってしょうがないってヒト。スルーできなきゃ「全肯定」しかないと思うぜ。

楽天三木谷社長・・・このひとは単なるビジネスマン人種。縁もゆかりもない人間が勝手に何かを思い入れる要素自体がない。だから俺はスルー。

ところで、楽天ライブドアだで白熱できるヒト・・・人生他にやることあるでしょ。

ただ、ほりえもん(24)の写真みちゃったら・・・ってことで思わずこんなことを書いてしまいましたとさ。

【memo】PC業界のちょっと古い事を調べる

何か期待してきた人、残念でした・・・とあらかじめお断り。
これは具体的な情報についてまとめたものではなく、容易に利用できる情報源の限界をチェックしたものです。

結論から言うと、インターネット上で、日本語による同時の記事(リアルタイムに発信された情報)を参照してWindows 98発売当時の情報を調べることは可能だが、Windows 95発売当時の状況をつたえる情報に当たることは無理なようだ。

Windows 95発売当時の状況ってどんなだっけ・・・深夜零時と同時にFD版を購入して、その脚で終夜営業のサテンへいって、バッテリ駆動のノートPCへのインストールを敢行したツワモノがいたとか、そんな話?まあ、今みたいな時代だったらきっと、リアルタイムでblog書いてくれたんじゃないでしょうかねそういうヒトは。

話がそれた。インプレスインターネットマガジンは今年で10周年。でも、Windows 95発売はまだ10年前の出来事ではないんだけどねー(当たり前だ)。

日本で本格的にインターネットに注目が集まったのは、Windows95発売と前後している。
(インターネットマガジンは1994年、ベッコアメの開業も1994年で、個人レベルでもPPP接続に関心が集まりだしてはいたが、情報発信をしているのは企業か大学が中心。個人のネット利用の主力はあくまでパソ通)。Webベースの本格的なニュースサイトも、95年の時点ではほとんど存在していなかったといっていい状況のためと思われる。

●●Windows 95発売当時の状況を調べる●●
Windows 95発売当時の状況を伝える記事を探せるか、試しに調べてみる。
これはあくまでWeb上のニュースメディアについて(新聞社のデータベースサービスなどは考慮していない。大体、新聞の記事なんて役に立つとも思えない)簡単に調べたモノ。ちょっとみてみただけでも95当時の情報なんて出てこない。ムリ。

ImpressのWatchサイトは、比較的古い記事がそのまま参照できる模様だが、検索で引っかかるのは96年10月以降のようだ。たぶん、ニュースを提供し始めたのがそのころだろうかと。

ZDNet・・・は、ITMediaにサイトが衣替えしてから、古い記事の所在が今ひとつわかりにくい。確か97年には日本語版ZDNetのWebサイトがあって、PCWeekの冠の記事があった記憶が。

日経BP社のサイト「Biztech」では、98年10月の記事を検索することができた。ちなみに以下の記事。「MSMQ」単語で試しに検索してみただけなので、もっと古い記事が収録されているのかもしれない。

【COM+はMTSの後継---米Microsoftの98年PDCが開幕】
http://bizns.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/search/bun.cgi?NP_BNO=%31%31%32%36%34&NP_BHTML=%62%75%6e%2d%73%61%6d%70%6c%65&NP_KKEY=%4d%53%4d%51

Encartaで始まる記事で一番古いのはこれ。

マイクロソフト、99年版「Encarta」4製品を発表】
http://bizns.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/search/bun.cgi?NP_BNO=%31%31%33%35%34&NP_BHTML=%62%75%6e%2d%73%61%6d%70%6c%65&NP_KKEY=%45%6e%63%61%72%74%61

なんでMSMQやEncartaなんていう単語をチョイスしたかというと、Microsoft固有の製品名だし、Windowsよりもずっと検索結果が少なく探しやすそうなこと。それから、新製品発表なら何らかの記事になるだろうと予測がつくからである。MSMQなら96年の記事が引っかかってもおかしくない(はずだ)。

C|Netは論外。サイトの検索機能が2003年1月からしか機能しない。googleからの検索でも、2003年より古い記事は見あたらない模様。日本語版C|Netサイト、もっと古くからやってたような気がするんだけど、運営母体が変わったりしたからかな。

それにしても・・・それぞれのニュースサイトって、サービス開始後からの大体の沿革みたいな、ヒストリ情報なさ過ぎ。


●●Microsoft自体のプレスリリースはどのくらい古いモノがネット上で参照可能か●●
蛇足ながらこれも調べた。日本語のプレスリリースはhttp://www.microsoft.com/japan/presspass/で公開されているが、これは1997年1月からのものを参照することができるようになっている。一般公開され、電子化されたプレスリリースデータに関して、これより古いモノは見あたらない(Nifty等の「マイクロソフトステーション」で、当時はニュースリリースが流れていたかもしれないが、インターネット上で参照することはできないのではないか)。
ニュースリリースじゃなくWebコンテンツそのものだと、古いモノはそもそも削除されてゆくから、参照することは基本的にはムリ。



●●Microsoftといえば・・・●●
さらにさらに蛇足ながら。

中村正三郎氏の「Show's Hot Corner」の一番古い記事は1997-02-16。
それから「がんばれゲイツ君」サイトの一番古い記事は1996-10-11

このあたりは妙にDB化されてない個人サイトなんで成立時期がわかりやすくてよろしい。やはり、96年後半から97年にかけての時期が日本におけるインターネット利用大爆発の時期に当たるのかしらと。

黒歴史?

はてなダイアリー - 黒歴史】をみて、ちょっとはてなに興味が出てきました。なお、私の本拠地はいまのところhttp://kiron808.exblog.jp/です。

前述の「黒歴史」ページ、なかなかおもしろい。

●●メディアの黒歴史●●
松下電器のところでDCC(デジタルコンパクトカセット)ってあったのにはウケました。カセットテープと互換をとるために回転式ヘッドが使えず、苦労して特殊な固定式ヘッドを開発したのに後が続かないなんて。しかし、松下の本物の黒歴史はVX2000じゃないでしょうか。
ソニー黒歴史も思い出しましたよ。ソニーのレコード子会社(エピックとか)が、昔、再生専用MDソフトを出してました。しかし、MDの音楽ソフトは鳴かず飛ばずで、いつのまにか消えましたね。
「エルカセット」は昔亀有公園前派出所でもネタにされてたような気がしますんで、名前だけあげとくことにします(所有してたことはありませんが、現役時代実物をさわったことはあります)。
オーディオつながりでオープンリールデッキ用のテープ規格にEEテープってのがありました。オープンリールはもともとカセットでいうTypeIテープポジション用のテープ規格しかありませんでした。具体的にいえば酸化鉄ベースのノーマルテープってヤツです。なぜかソニーはフェリクロームのDUADだしてましたが、フェリクロはTypeIでも一応使えるってことになってたので。で、カセットデッキがクロームだフェリクロだメタルだってことになってくると、オープンリールは進化してなさそうに見えるわけです。で、登場したのが、TypeIIに相当するクロームテープの規格、EEテープです。格安ノーマルテープ使っても、カセットとは次元の違ういい音がするのがオープンなんですが、何を血迷ったのか。一般向けオープンリールはEEテープが出てから後、さらに下火になっていくわけですが。

コンピュータのところの「X1Dにおける3インチFD」ってのも懐かしい。しかし、クイックディスク(QD)のエントリはないみたい。ちなみにQDっていうのは、外見は3.5インチや(3インチ)FDにそっくりなディスクメディア。フロッピーディスクは一般にランダムアクセス可能な磁気メディアなんだが、QDは磁性体を塗布した円盤にスパイラル記録する方式で、シーケンシャルアクセスメディアなのが特徴です。ま、カセットテープを代替する記録メディアといいかえてもいいですが。パソコンではシャープのMZ-1500に採用されてました。あと、なぜか電子楽器関係のデータ記録にも使われていたような記憶が。特筆すべきは、ファミコンディスクシステムの実態がこのQDだったこと。物理的にはDISK SYSTEMの刻印の部分を加えただけでしたね。

フロッピーといえば、ソニーの2インチFDも忘れてはいけません。ワープロのPRODUCEに採用されてました。採用メーカーはもちろんソニーだけ。それも、PRODUCEでしか用いられなかったはずです。

磁気メディアとは違うけど、写真フィルムのディスクフィルム規格はすっかり忘れ去られてますね。これを利用する「ディスクカメラ」より、ミノックスフィルムを使うカメラのほうがまだツブしがきくってもんです。その前に提唱された110フィルムは結構利用されていましたが。コダックは新規格を提唱するにあたり、アメリカ企業らしくもっともらしい理論武装をするわけですが、なんでもその通りに行けば苦労はしない。コダック発の規格だから信用できるってわけじゃないというのが個人的な印象ではあります。いまだとデジカメのフォーサーズなんかは、オリンパスだけががんばって・・・なんてことにならないで欲しいです。コダックは一流の感材メーカーであり、実は歴史の長いカメラメーカーでもありますが、それが写真関係のフォーマットの支配力とは必ずしも結びつかない。銀塩でもっとも成功した35mmフォーマットの源流はライカですから。

●●コンピュータ関係の黒歴史●●
マイクロソフト黒歴史なんてのもありましたね。そちらには「タブレットPC」なんてありますが、あれは黒歴史じゃないですよ。あれの本来の目的は、マイナーな存在だったバーチカル市場向けペンPCを標準化しつつ、あわよくば一般市場もゲットできればってな色気が混じってるだけなんですから。一部で話題のNECパネリーナみたいな機械がちゃんと成立してる時点で、この企画は成功してるんです。Windows for Pencomputingにも言及してるんですが、これも別に黒歴史でもなんでもない。for PenはWindows 3.1のペン拡張という製品企画なんですが、ペン対応機能はある程度Windows 95に含まれましたから(Video for Winみたいな感じですね)。
本当のマイクロソフト黒歴史・・・それはたとえばModular Windowsとかですよ。機器組み込みWindowsということではWindows CEに先駆けてますが、プロジェクトとしては連続していません。実際に市場に製品が出回ったパターンだと、これもハードメーカー向けのテクノロジーパッケージソフトとは違いますがWindows Printing Systemっちゅ大物がいます。これがどのくらい黒歴史かっていうと、泣いたヒトが多そうでとても書けない黒さ。もうちょっとほのぼのとした黒歴史ってことだとMicrosoft Bobでしょうか。ソーシャルインターフェースコンセプトをひっさげて登場したソフトであり、筆者はこれの隠れファンでソフトも所有してますが、リリース直後から商業的には失敗していた感が否めません・・・。ちなみに、Officeアシスタントは、Bobに出てくるアシスタント役の犬キャラのなれの果てでありますが、あの犬キャラほど動き回ってくれないし愛らしさもイマイチ引き継いでなくて、ちょっと寂しいものが。そういや、今やOfficeアシスタントも表舞台から消えてしまいました。そろそろ黒歴史・・・。

あ、ソーシャルインターフェース(実社会を模したユーザーインターフェースって程度の意味です)を標榜したソフトは軒並み黒歴史っぽいですね。富士通のペガサスとか、ジェネラル・マジック社のソフトとか。

Macintoshなんかだと、ゲーム用APIGAME SPROCKETSなんて、誰にも顧みられてない感が強いような。AppleWindowsDirectXにちょっと遅れて打ち出したヤツです。
ああ、Apple黒歴史といえばAPPLE IIIを忘れてはいけませんね。Newtonに関しては今だにコミュニティの活動が続いているし、オリジナルハードがそろそろ寿命になりつつあるとはいえ、エミュレータ化でまだまだ生き延びようとするムーブメントもあるようです。黒歴史というには当たらないかもしれません。

●●そのほか●●
片山豊氏といえば、いまでこそフェアレディZの生みの親ってことで普通に名前があがる人物だが、デビッド・ハルバースタム著「覇者の奢り」が出たあたりのころだと、日産にとってはまさに黒歴史扱いだったんだろうな、と思う。あの当時片山氏について紙幅を割けたのも、筆者が"ガイジン"ジャーナリストだからだろうし、日本人がおおっぴらに書籍に書ける事柄だっただろうかと思う。昨今出版されている片山氏について触れた書籍はたいてい当時の経緯も書いてあると思うが、プロジェクトXフェアレディZの回ではさすがにその点を触れてなかったな(だいたいフェアレディZ自体、現行のZ33型で初めて日産本体が製造するクルマになったのだ)。ってことは、いま黒歴史にならんでる事柄も、将来再評価されて表の歴史の1ページとして正当に扱われるようになることだってあるかもしれない。

      • -

ああ・・・http://d.hatena.ne.jp/keyword/%b9%f5%ce%f2%bb%cb?kid=21280#game_castで、「水野美紀ストIIのCMで春麗のコスプレを披露」っちゅエントリーをしたかった(さとう珠緒やチバレーがあるのに)が・・・まだはてなダイアリー市民ではないため書き込みできないわけだが (T_T)